変わり映えのない時の不思議

さまざまな出来事が通り抜けている。雑事に追われながら時はいつの間にか過ぎ、そのはじまりから十年、二十年と経ったことも多くある。表面的には多くの変化があったことも確かである。しかしよくよく考えてみると大した変化もないことも確かである。

ある着想が深化して、そこに様々な要素が付託されることは多くあるだろう。しかしながら表現されたもの、世に出されていくものにそこまで大きな変化がないことも確かである。

のんびり過ごしているうちに、いろんなものがこの世に出現している。テクノロジーの世界がひとつはそれを実感させるものでろう。

しかしながら、それらの本質はあまり変わっていない。美しい芸術たちはいまも美しく、偉大なる詩人たちのことばはいまも素晴らしいことばである。それに対して陳腐な仕掛けは、相変わらず陳腐な仕掛けである。

私たちは変わり映えのない時の不思議を行き来している。

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