9月, 2008記事一覧

 

人間は脱皮する

2008-09-28

チベットの人たちは時々、びっくりすることを話してくれる。
長年チベットのことを研究していてもまだまだ知らないことばかりだと思う。

どうも「人間は実は脱皮している」らしい。
最近ケンスル・リンポチェから聞いた話がこれである。
なおかつその皮は蛇にしか見えないそうだ。

アボに聞くとそんなのは普通に当たり前にチベットで言われていることらしい。

以前ジャトーリンポチェが「染み取り」の方法を教えてくれた。
満月の星がいっぱいみれる夜にほうきで
染みのある部分を掃くしぐさをして、誰か他の人に
「何をしてるんですか」って聞いてもらうらしい。
「染みをとっているんです」って応えるのを三回つづけるそうだ。
そうすると染みは消えてなくなるそうである。

やはりチベットのことはなかなか簡単には分からないと思うこのごろである。

古典研究と心中する

2008-09-11

チベット語は会話は比較的簡単であるが、文献を読もうと思ったら結構大変である。
というのもチベット語は文語と口語がはっきりと分かれており、
チベット語の文献は一般図書というものはあまりなく、
高度に専門的な文献が多いことが原因となっている。

だからそんなチベット文献を読もうと思うのならば、積み重ねて得られた知識が必ず必要となり
それが読めるようになるためには、何年も訓練する必要があるだろう。
膨大な古典に囲まれたチベット社会の文化を語るためには
まず古典を知る必要があるのである。

しかしいまごろの社会は物騒な社会である。
少子高齢化のなかで大学は古典研究は人気がなく排除されつつある
私が卒業した「東洋哲学専攻」もいまは存続の危機に瀕しているそうである。

最近大学で英語を教えている先生と話す機会があった。
一時期は人気を誇った英文学科でさえ最近では、
シェイクスピアやミルトンを学んでも何にもならないそうである。
ましてやウィリアム・ブレイクなどもう読む人はいないのかも知れない。

このままいけば古典研究をする人がいなくなるだろう。
そうすると日本の古典研究の質は確実に低くなるだろう。
同時に外国の古典を日本語で語れる人間は減ってしまう。

世界の古典は英語圏で生き続けるだろうが、
日本語で表現できることも大切なはずである。

今回チベット問題は急激に脚光を浴びたが
新しくでた本の殆どが付け焼き刃のようなものばかりである。
“ダライ・ラマの子育て法”とか“ビジネス論”とかいろいろ恥ずかしげもない出版文化が
高尚な古典の薫り漂うダライ・ラマ法王の法衣の薫りを打ち消している。

チベットの古典と呼ばれるものはいまだに充分に出版されていない。
それらを翻訳する人材を育成する場所もあまりないし、将来もそんなものはできないだろう。
古典研究はこのまま沈没するのかと言われれば、多分沈没すると答えざるを得ない。

沈没船から脱出する人の方が多いと思うが、しかしひとつだけ希望がある。
それは我々古典学に関わる人間が強情で頑固者だってことだ。

我々が死なない限りこの世界は絶滅しないだろう。
そしてこんな将来性のない世界に踏み込んでくる馬鹿な若者も後をたたない。

それが古典のもつ最大の魅力であり、罠である。

そんな罠にはまっている人がいるのが学会である。
だから学会にはいついっても楽しいものである。

次の総理はダライ・ラマ法王を官邸に招くべきである

2008-09-02

いま論文やら〆切りやらいろいろ追われていて、
おいおいブログ更新してる場合じゃないだろうと突っ込まれそうなところ。

しかし、福田総理がご退陣になられたので、このタイミングで言っておきたい!!

次の総理はダライ・ラマ法王を11月に官邸に招くべきである。

これまで、ダライ・ラマ法王が公式に官邸に招かれたことはない。
日本人のサポーターはそれを実現すべく応援して欲しいということである。

何のためにか?別に理由はない。
単なる表敬訪問でもいいじゃないか。
外タレだって官邸に招かれる時代ですよ。

肩書きはノーベル平和賞受賞者という肩書きで充分である。
お役所にとって大事な先例もたくさんある。

日本政府は三月にダライ・ラマ法王と中国側との対話を促進して欲しい
そう要望を中国に伝えたではないか。

それなら、他の先進国と同じようにダライ・ラマを
公式に総理官邸に招くべきではないか。
よく話をしたらいい。

これができる総理ならば解散総選挙をやっても勝てるだろう。
そしていまのリーダーシップがないと見られている
日本政府は国際的な信頼を勝ち得るだろう。

北九州市の講演会について2chやmixiでいろいろと議論したり、
アクションをしたりしている人がいる。
ですが、みなさん、北九州市なんて小物を相手にしてもチベット問題は解決しませんよ。

だから北九州なんて相手にしなくていいので
「総理官邸にダライ・ラマと一緒に押しかけよう」というデモでもやってほしい。

民主党の方は「ダライ・ラマを何故官邸に招かないんだ」って追求して欲しい。
自分たちでこっそり会ってツーショットを撮ってもしかたがない。
国民の税金で食べているみなさんにはもっとも意味のあることをしてほしい。

あともうひとつ。

拉致問題もはやく解決すべきである。
いつまでもちんたらやるのをやめてください。