Last Updated: 2009.04.08

翻訳の品質管理

科学というものは客観的なものでなければならない。
つまり常に同じ結果がでることが重要である。

しかし翻訳の品質管理というのは結構難しい。
これは誰がやっても同じ結果がでるというものではない。
翻訳というのは職人的技術と経験が必要なものであり、
またセンスというのも必要なものである。

また特にマイナーな分野になればなるほどその品質管理は難しくなる。
チベット語の翻訳がその一例である。
そもそもこういうものをきちんと教えるところがないのが絶望的だ。

日本という国は、日本語を使っている。
あたりまえのようだが、実はここがかなりネックである。
チベット語を英語に翻訳する絶対的人数と比べたらチベット語を日本語に翻訳できる人間は多分10分の1にも満たないであろう。

工業製品であれば、不良品のリコールという自浄作用があるが、
チベットの世界では、不良品のリコールというのはない。

間違った情報も垂れ流しであるし、極めて主観的な情報も垂れ流しである。
つまりこのブログのようなものである。

研究者の研究業績を見る指標が、論文の数であると長く言われている。
つまり駄文でも多く書くのがいいということである。

モーツァルトやベートーヴェンよりも小室哲哉がいいというのか。