Last Updated: 2010.08.18

封印された死の秘密

世界中が死を封印していることについて、ここにメモを残しておこう。

そもそも現代社会において死は封印されている。
何故その秘密は知られないし、封印されたのか、それを考えてみよう。

それはすべての人にとって未体験で初体験のこと。
誰もいままで死んだことがないし、これから死ぬこともまだ未経験である。
臨死体験に関して本などが出ているが、これらをすべて信憑性が乏しいと思っているのが普通だ。
なぜならそれを語っている人がいまも生きてるからである。

つまり「死人に口なし」だと誰しもが思っているのだ。

一方では「死を語るべからず」という風潮がある。
これはいまにはじまったことではない。孔子の時代からあるのだ。

この考え方の背景には、「死は時の終わりである」「終わりは避けられない」「終わりよりいまが大事」という考えがある。「生きていること自体意味深い」「いのちがすべて」「現実は美しい」という楽観主義が蔓延している。

死=消滅=無に帰す=あの世の人、つまり我々には関係ないので、「死を語ることは縁起が悪い」「いま語らなくてもいいんじゃない」ってことだ。しかしこれにも私たちは容易にだまされない。

「それでもあなたは秘密を知りたいのならばどうぞ」