むかしオペラは好きじゃなかった。
というのも、芝居だからである。
芝居は、ながながと書く。
論文も簡単なことをながながと書く。
ことばのもつ意味が希薄な人が書くためのものか‥‥?
チベット仏教の哲学書は、論文に似ているようで、似ていない。
すべてはひとつひとつの命題でできている。
平均律のような楽しさがある。
そこに宗教的な楽しさがある。
論文にはそれがない。
ただ論文を書くのが、私の仕事。
何とも残念でたまらない。
論文を書くのは、いつかやめたいと思う。
ただいま目の前の論文は何とか仕上げなければ。