文化は人に受け継がれるものであり、それは死なない。
必要な人に伝わり、それが思い出される意思とともに再現される。
それは楽譜のように、
詩集のように眠るだけであろう。
化身認定という文化もまたそのようなものである。
残された弟子たちが望めば、先代の再来者は必ずどこかにいる。
師の入寂から半年が経つ。
弟子たちは再来者を望み、
それをめぐりまたそれを取り囲む人々の思惑がめぐる。
ことばではなく意味に依拠せよ、人ではなく法に依拠せよ、
これはコアなファウンデーションを形どるための基本コンセプトである。
死なない文化、死なないコードというものがあることは確実である。
人々が徘徊する姿にそのコードに秘められた思いを読み取ることができる。ただその営為は辛い代償を払うことも確かである。
死なない文化は、死なない人々によって支えられる。