チベットでは拷問が続いている。
人は殴られ、殺されている。
これが毎日チベットで起こっていることであり、
それを見てみないふりをさせられているのが我々日本人であり、国際社会である。
昨年『雪の下の炎』のパルデン・ギャツォ師が広島に来た時に案内をさせていただいた。
彼はデプン寺の僧侶で長く刑務所に犬のように繋がれていた。
師は「あまりにも長く刑務所にいて拷問を沢山受けたので、
何があったのかもうわけが分かりませんよ。」
そう語っていた。しかし彼の心は常に仏へと向いていた。
彼は決して特別な人ではない。
人は殴られて死んでも、その心は死なないことがある。
チベットはいまも殴られ続けている。
彼らが死ぬのを国際社会は待っているのだろうか。